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【自動車保険】任意保険の加入率と高額賠償事例

更新日:5月1日

  任意保険の加入は必要?


運転する上で避けられない事故。

クルマを所有すると強制加入となる自賠責保険に加えて、万が一の時の経済的な負担に備える任意保険があります。


実際の加入率と高額賠償事例をご紹介いたします。



   任意保険の加入率(共済含む)は約9割


損害保険料率算出機構「2023年度(2022年度統計)自動車保険の概要」によると、対人補償の加入率は自動車保険・自動車共済を合わせて88.4%となっております。


都道府県別に見ると最も高い県は「富山県」で92.6%、低い県が「沖縄県」の80.1%となっております。

弊社の近辺(関東地方)では


  • 埼玉県   共済8.8%   自動車保険78.5%   合計87.8%

  • 群馬県   共済16.1%  自動車保険73.0%   合計89.0%

  • 栃木県   共済15.1%  自動車保険73.2%   合計88.3%

  • 東京都   共済6.4%   自動車保険78.5%   合計84.9%

  • 千葉県   共済6.1%   自動車保険79.4%   合計85.5%

  • 神奈川県  共済6.1%   自動車保険80.3%   合計86.4%


と群馬県以外は平均以下の加入率となっております。



   自動車保険と自動車共済の違い


自動車保険は民間保険会社が運営し、保険業法をもとに法律で定められています。

一方、自動車共済は各協同組合(JA共済や全労済など)が運営母体となり、法律も協同組合によって異なります。


運営元が異なる以外に大きな差はありませんが、共済に加入する際は組合員などになる必要があります。



   自賠責保険はケガのみ補償

モノは実費になる


自賠責保険の上限額は被害者1人あたり傷害120万円、死亡(後遺症)3,000万円です。

これらを超過した分を対人賠償で補償します。

後述する高額事例になってしまった場合、対人賠償に未加入だと全額実費で支払うことになります。


同様に対物・ご自身の車両に対しては一切補償がないため、それらも全額実費で負担することになります。




   高額賠償の事例



   人身事故


損害認定額  5億2,853万円

事故日    2009年 12月

40代男性 眼科開業医 死亡事故   

横浜地裁 2011年判決



損害認定額  4億5,381万円

事故日    2009年 1月

30代男性  公務員 後遺症障害事故

札幌地裁 2016年判決


損害認定額  3億7,370万円

事故日    2010年 7月

7歳 男性  小学生 後遺症障害事故

東京地裁立川支部 2014年判決


※出典は全て2023年度「自動車保険の概況」より


   物件事故


損害認定額  2億6,135万円

事故日    1985年5月

積荷(呉服・洋服・毛皮)の被害

神戸地裁   1994年判決


損害認定額  1億3,450万円

事故日    1991年2月

パチンコ店への被害

東京地裁   1996年判決


損害認定額  1億1,347万円

事故日    1992年9月

電車(損害、遅延など)の被害

千葉地裁   1998年判決


※出典は全て2023年度「自動車保険の概況」より



事故を起こしてしまった時の経済的な負担が大きくならないよう補償内容をよく理解し、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。

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